整備内容 ミッションOH&交換作業
対応車種 SJ10,20以前のジムニー
情報提供者 ガラス屋 & 山下氏 & 8mano氏
整備時間 20時間
難易度 ★★★★★
必要な工具 インパクトレンチ、ベアリングプーラ、パイプ、脚立、ハンドウィンチ、一般工具、他
走行中に1,2、3速にて異音発生。 HPにてアドバイスを頂いた結果、ミッションのカウンターギアのベアリングではないかとのアドバイスを受け、ミッションオーバーホールを行う事に決定! 
なぜか?SJ10ミションの予備を持っていた為、SJ20の大破ミッション(8mano氏提供)と2個イチさせオーバーホール完了後に載せかえる事に決定!

SJ10とSJ20ミッションは、インプットシャフト、セルモータの位置が違う為、ミッションケースが異なる。後はほぼ同一(パーツリストにて確認済み)
ただし、車体番号によって微妙に異なるので細心の注意で作業する事


部品取り車から昔確保したSJ10ミション
状態を見るために、解体されたSJ10ミッション、ここまでは特殊は必要無し。
シフトフォーク部、問題なく動きます。
カウンターシャフト部分

現在使用中のミッションはここのベアリングが痛んでると予想

こちらは??ギアかけもなく、程度はいい方かも?(他を見たことがないのでよく判りません)

ただし、画像の左はしのギア(リバース)は最悪(汗) ギアカケがある(泣)

これは、まずいなー

これが原因で、再度OHするハメになるとは、この時点で知る由もない・・・・
インプットシャフト、アウトプットシャフトを載せて、シンクロギアの確認をしている所。

構造がよく理解できて面白いです(笑)

程度は??不明。 ギアかけやナメがないのでベアリング交換のみでいけそうです。
取り外した、インプットシャフト、メインシャフト。

インプットのみ、SJ20用を移植すればいいはずなのだが・・・・・・

パーツリストとにらめっこして、補修部品を注文しないと・・・・
本日届いた、SJ20ミション(大破してますが)!
横からみたところ
同じく後ろから
前からみたところ
恐る恐る解体してみます・・・・・・

8mano氏によれば、水没後、殆どのギアが使用不能との事・・・・・
シフトファーク部分は、動作もしっかりしていて洗浄だけで問題なさそう。
インプット、メインシャフトの確認・・・・・

インプットシャフトは程度は中ぐらいだと思いますが、2、3速にギアカケが・・・・・こちらは、再起不能(泣)
赤錆が浮いてますが、CRCでも拭けば取れる程度

とにかく、インプットシャフトが生きていてよかった〜〜

画像では、よく見えませんが、カウンターシャフトのギアがあちこち欠けてます(泣)

おまけに、カウンターシャフトは固着していて物凄く重いです・・・・・・

水没後、ベアリングに水が残り、走行中にベアリングが焼きつき、カウンターシャフトの動きが重くなった為に、あちこちでギア欠けし、ミッションが全損になったものと思われます。
取り外した、インプットシャフト

左の長い方がSJ20

右がSJ10
ミッションケースの比較。

ミションのカマ?(クラッチが入る)部分がSJ20では、かなり長いですね。

補修部品もそろっているので、後は綺麗に洗浄して、2個を一個に組み立てて終了となります。

来週中には完成予定。

今、部屋では、パーツの互換性をノギスを使って計測中

正直これが一番つらいです(泣)

ミッションは、同じ型式でも車体番号で微妙にマイナーチェンジをしています。

パーツリストと、現物同士見比べて、慎重に作業しなければなりません。
カウンターシャフトを外した、ミッションケース

左がSJ20 、右がSJ10
カウンターシャフトの比較。

画像では、よく判りませんが、微妙に違います(泣)
SJ20大破ミッションのアップ図

ギア欠けがあります(泣)

この部分にも欠けが・・・・・・・
なんと! ベアリングをパイプなどを利用して入れると、異常音が(泣)・・・・・・・・・・

原因は、管理人の打ち込み方が悪くチョットだけ斜めに殴ってしまったのが原因か??

と、とにかく換わりのベアリングを探さないと!!

近所のベアリング屋に現物を持って探しにいくとなんと!! 全く同じ物(ベアリングは規格品だから当たりまえか?)を入手に成功!
純正が一個700円に対して、近所のベアリング屋で買った全く同じベアリングは450円すっげー安い!!
悪戦苦闘の末完成したカウンター側。

ベアリングの打ち込みにここまで苦労するとは予想できなかったです。

なんていえばいいのか、カウンター側は段差とかがないので、打ち込めば打ち込むだけ入っていきます。

それを、規定の位置(らしい)ところで止めるのが難しい。

クラッチ側は、スナップリングの寸前。
ドライブシャフト側はケースのツライチ。
作業風景(笑)
アパートのドアの所での作業です。

ちなみに、ガラス屋は賃貸アパートと青空駐車場でほとんど全ての作業をしています。

北海道だからといって、決して恵まれた環境ではないのです。

カウンター側が完成したので、ベアリングを打ち換えたインプットシャフト、メインシャフトを組み込んで完了。

バックギアまで組み込んでミッションの形ができました。

ええと、ケース上下、インプットシャフトはSJ20(大破から)を使用。

後ろのケース、シフトフォーク、メインシャフト、カウンターシャフトはSJ10の物を流用

SJ20は3型だった為、各部分でマイナーチェンジされていました。

特に、対策品のバックギア関係は組み込みたかったのですが、SJ10とは、カウンターシャフトの長さが違う為断念

さて、後はシール関係を打ち込んで載せ換えるだけですね!!
山下氏の駐車場を借りての作業になります。

SJ10、20はミッションを載せ換える為には、エンジンを外す必要があります。

現場用脚立を利用しての作業、普通の脚立では、壊れる可能性があるので、キケンなので止めましょうね(汗)

ホームセンターで売っている円いバイプを利用して櫓を組む方法もあります。

横から見た図
まずは、ラジエター、セルモータ、エアクリなどの補記類を外します。

初めての方は、デジカメなり、メモ、荷札等を利用しましょう。

ガラス屋は何度もやっているので何も考えずドンドン外していきます。
不必要な補記類、固定ボルト、マフラー固定ボルト、エンジンマウントのボルトなどを外し終えたところ
エンジンにチャエーンをかけ、ハンドウィンチで持ち上げます。

ちなみに、エンジン本体は、大人2人でなんとか持てる重さなんですよね(笑)

当たり前ですけど、手では外せませんよ(汗)
こんな感じで吊り上げます。
剥き出しになったミッション。

ミッションマウント、固定用のボルトを外します。
フリーになったら、一気に引っ張りあげます。

外しおえた画像
下ろしたミッションとの比較。
OH済みミッションを搭載した所

後は、取り外した手順と全く逆に作業すれば完成になります。

エンジン掲載して走り出すと大問題が・・・・

なんと、バックギアが入りません。テストではチャント入っていたのだが、ギアが弾かれて何度やってもダメ・・・・・・

もう一度ミッションを外す事に(泣)
こちら、今まで使っていたミッションを開けて見た図。

今まで使っていたミッションは当たり前ですが、ちゃんとバックギアが使えました。
こちら、OH済みミッション・・・・・・

上の画像と比べるととても同じギアには見えませんね・・・・・・

8mano氏提供の大破ミッションとは、バージョンが違うため、ギア自体の厚さ等も変っており移植不能だった。

また、他のバックギアなんて見たことがないから、これが正常なギアだと思い込んでいたのだ・・・・・・

OHの時怪しいとは感じていたのですが(汗)、
バックギアの比較、バックギアは3枚あります。

左が正常、右がダメなギア
2枚目のギア、こちらは、あまり変りませんね

左が正常、右がダメなギア
3枚目のギア、これも、死んでいる(汗)

左が正常、右がダメなギア

しつこいようですが、単体でみると『こんなものかなー??』って感じで気が付かなかったのです。

まさか、回転していたら、ギアが入らなくなるとは・・・・・

ギアの歯がみんな、削れてナナメになってるから当たり前か・・

結局この日は、エンジン脱着を3回もしました。
1回目は、OHミション掲載の為。

2回目は、再度OHしたミッションを掲載。

3回目は、エンジンが載ったにもかかわらず、クラッチが切れず、エンジンを外した後、レリーズベアリング等を再度組みなおし掲載。

すっごく時間が掛かって大変だったけど、結果には満足しています。

恐ろしいぐらい静かなミッションになりました。バックギアもスコスコ入るし(笑)